UV-Flower2007-03-20

【ボロン・リン】

第2回目は酒井教授の現在の研究について。

「350nm以下のもの(紫外線LED)をなんかつくりたいなと思ってるんですけど、できないんですよ」と酒井教授。
ナイトライド社の紫外線LED(355nm〜375nm)の発光層は、InGaN(インジウムガリウム・ナイトライド)やAlGaN(アルミ・ガリウム・ナイトライド)をエピタキシャル成長させて、製造しています。もちろん、それらは酒井教授の技術サポートのもと開発され、世界中から高く評価されています。
酒井教授の研究は、さらにその先。10年も前から350nm以下の短波長の研究をされているのだとか。
周期表を机の上に取り出し、
「LEDの素材としては、1960年代の4属のゲルマニウム・シリコンに始まり、カーボン・ダイアモンドの研究もしました」


<元素の周期表>
            

そして、今、研究されているのが、ボロンとリン、ボロンとヒ素の組み合わせ。
基板なしで、ボロン・リンの1mm角の結晶を作りその上にサファイアをのせてBNBPをつけ、さらにその上にAlNをのせる。
大学の学生さんたちと一緒に、まさに今取り組まれているそうです。

今後の新たな発見につながる予感に満ち溢れていますね!!